生命保険は本契約以外に、追加の条件などを付けることができます。
これらの内容は、Policy Ridersによって追加されます。
今回は、このPolicy Ridersについてまとめています。
Policy Ridersは、日本語で「添付契約」、「特約条項」と訳されます。
メインとなる保険のことを主契約といい。その主契約に、任意で付加する特別な約束が”Policy Riders”になります。
Policy Ridersの種類
Policy Ridersには大きく分けて8種類あります。
- Waiver of Premium and Waiver of Premium with Disability Income
- Guaranteed Insurability Rider
- Payor Benefit Rider
- Accidental Death Benefit Rider
- Term Insurance Riders
- Other Insured Rider
- Long Term Care Rider
- Return of Premium Rider
Waiver of Premium and Waiver of Premium with Disability Income
大きな怪我や病気などで保険料の支払い能力がなくなった場合であっても、保険の効力が失効しないようにする為の特約。
- 生命保険に追加される障害所得保険(disability income insurance)の一種
- 非常に安価
- 被保険者(insured)が完全に障害者になった場合に保険料を支払う
- 6ヶ月の待機期間がある
1.被保険者は、待機期間中に支払われるべき保険料を支払う必要がある
2.被保険者が待機期間を満たしている場合、保険会社は6か月の待機期間中に支払われた保険料を被保険者に払い戻しする - 保険料は免除され、被保険者がまだ障害がある限り、保険は有効なままになる
- 多くの場合、このライダーは60歳より前に実行される必要がある
- 障害者所得も追加された場合、保険は、障害者全体の期間中、毎月被保険者の純所得を支払う
Guaranteed Insurability Rider
一定回数または一定年齢に達するまで無診査で保険金を増額できる特約。
- 若い申請者のポリシーに追加されることが多い
- 健康状態に関係なく、被保険者が後で補償範囲を拡大できるようにする
1.カバレッジを増やすための日時が5つ以上のオプションである
2.オプションの日付は通常、2年または3年間隔で発生する
もし、オプションの日付をスキップすると、失われる - 各オプションの日付で、被保険者は元の保険の額面金額まで追加の保険を購入することができる
- 増加するたびに、料金は現在の(到達した)被保険者の年齢に基づいている
- 追加のオプションの日付は、多くの場合、結婚または子供の誕生のために与えられる
Payor Benefit Rider
保険料支払者が死亡または支払不能となった場合に将来の保険料の支払いを免除し保険契約を継続する特約。
- Waiver of premium riderに似ている
- 子供の生命保険の契約に追加される
- 保険料の支払人が死亡または障害者になった場合、保険料を免除する-支払人は通常、親または祖父母
1.障害者のみを6か月間待機する - 子供が18歳に達すると期限が切れる
1.子供はその時点で保険料の支払いを引き受ける必要がある
Accidental Death Benefit Rider
被保険者が災害で死亡した時に追加保険金を支払われるという特約。
- 生命保険に追加された傷害保険(Accident insurance)の一種
- 事故で被保険者が死亡した場合、額面の2倍(場合によっては3倍)が支払われる
- 死亡は事故から90日以内に発生する必要がある。そうでない場合は、自然の原因によるものと見なされる。
- 病気による死亡は対象外、事故のみ対象
- 被保険者が事故で失明した場合に記載された金額を支払う
Term Insurance Riders
終身保険に定期保険を追加する特約。
- 保障を増やすために終身保険に追加される
- 保険料が安い
- 保障内容は一定か減少する可能性がある
- 期間内に被保険者が死亡しない限り、保障はもらえない
- 終身保険と定期保険の2つの保険契約を購入するのと似ている
Other Insured Rider
既契約existing policyに配偶者/子供/事業パートナーを新被保険者として加える特約。
- 特定の状況下で終身保険に追加されるタームライダー
- 被保険者は終身保険に加入しており、新しい配偶者の補償範囲を追加したい場合に利用される
- 追加される被保険者は身体検査が必要
- 新生児を追加することも可能
Long Term Care Rider
介護が必要となった時に備えて加入する特約。
- このライダーが追加できる生命保険契約の種類は、保険会社によって異なる
- 被保険者が保険の現金価値からお金を取り出して、適格なナーシングホームケアまたは在宅医療費を支払うことができる
1.承認された介護費に使用される金額は、保険契約の死亡給付金から引かれる - 待機期間(消去期間と呼ばれることもあります)の対象となる場合がある
1.通常90日
2.待機期間は、被保険者がライダーの適格性の定義を満たしたときに始まる - 通常、日常生活の活動で2つ以上できない場合に保障される
Return of Premium Rider
保険契約者が指定された期間中に死亡しなかった場合、定期保険契約で支払われた保険料の払い戻してくれる特約。
- Return of premium term insurance (ROPT)保険と呼ばれる場合もある
- 被保険者が保険期間の終わりまで生きている場合、保険料は無税で被保険者に返還される
試験問題サンプル
Q1.An insured’s inability to perform two or more activities of daily may trigger which type of life policy rider?
- Waiver of premium
- Long term care
- Accelerated death benefit
- Accidental
A. Long term care
解説:日常生活の活動の中で2つ以上できない場合に適応される特約は?介護が必要になった時に保障されるRiderのため、答えは”Long term care”
Q2.Additional coverage can be added to a Whole Life policy by adding a:
- payor rider
- accelerated benefit rider
- decreasing term rider
- automatic premium loan rider
A. decreasing term rider
解説:終身保険に保障を追加できる特約は?定期保険の追加ができるterm riderが正解。
Q3.Which life insurance rider typically appears on a Juvenile life insurance policy?
- Decreasing term rider
- Inflation rider
- Payor Benefit rider
- Waiver of Premium rider
A. Payor Benefit rider
解説:Juvenile Life insuranceとは、子供に対する生命保険。子供の保険に追加できる特約として、保険料を支払う人物(大体の場合、親)が亡くなった場合に、それ以降の保険料が免除される”Payor Benefit rider”が正解。
Q4.S buys a $50,000 whole life policy with a $50,000 Accidental Death and Dismemberment rider. S dies i year later of natural causes. How much will the insurer pay the beneficiary?
- $100,000
- $50,000
- Refund of premiums paid plus interest
- No claim will be paid because of death was from natural causes
A. $50,000
解説:$50,000の死亡保障が付いた終身保険に、Accidental Death and Dismemberment riderを追加して、Natural Causesで亡くなった場合、もともとの終身保険の死亡保障のみ。
Q5.When does a Guaranteed Insurability Rider allow the insured to buy additional coverage?
- 10 year increments
- at future dates specified in the contract with proof of insurability required
- at future dates specified in the contract with no evidence of insurability required
- at any time while policy is active
A. at future dates specified in the contract with no evidence of insurability required
解説:Guaranteed Insurability Riderは、契約内で明記されている日程で、健康状態などの審査なしで保障を増やすことができる。
試験合格のコツ
Riderは主に8種類あり、覚えるのが大変ですが、それぞれの特徴を2,3個覚えるだけで十分です。
Riderの特徴を説明して、どのRiderか選択すさせる問題と、シナリオ問題と2種類のパターンが多いです。
問題の中には、「間違っているもの(incorrect)」や「含まれないもの(excluded)」を選べという問題は要注意です。
コメント