今回は、アメリカで最強の生命保険の商品と言われている「IUL」についてまとめました。
特徴とメリット、デメリットをきちんと理解して、生命保険選びの参考にしていただければと思います。
「IUL」とは、「 Index Universal Life Insurance」のことで、生命保険としての役割と投資の2つの役割を担った「Universal Life Insurance」の1つです。
Universal Life Insuranceとは
フレキシブルに設定ができる保険です。
通常生命保険は、加入する際に、保険料、期間、保障額を決めます。
保険料は死亡保障を捻出するためだけではなく、一部は運用に回されます。つまり、Cash Valueが付きます。
そのため、死亡保障だけではなく、資産の運用としても使えるため貯蓄の要素が含まれています。
Index Universal Life Insurance(IUL)とは
「IUL」は保険料の一部が保険会社によって運用されますが、「Nasdaq-100」や「S&P500」などのさまざまなよく知られた株式のインデックスと連動しています。
そのため、「IUL」はほかの「Universal Life Insurance」よりも変動性があります。
しかし、実際には株式に投資されないため、「Variable Life(変額保険)」(保険契約者により株式・債券・市場金利連動型投資信託に投資できる貯蓄型の生命保険)よりもリスクが低くなります。
「IUL」は死亡給付金を維持しながら、リタイアのための税金が繰延された現金の蓄積(tax-deferred cash accumulation)を提供します。
終身生命保険(Permanent Life Insurance)が必要であるが、株式指数(Equity Index)を介しての蓄積を希望する人にとって、お勧めの保険です。
「IUL」はどのように機能しているのか?
保険料が支払われると、一部は被保険者(Insured)の死亡保障の方に回されます。
残りは現金価値(Cash Value)に追加されます。
現金価値(Cash Value)の合計額は、株式インデックスの増加に基づいて利息で貸方記入されます(ただし、株式市場に直接投資されることはありません)。
「 IUL」は通常、保証された最低固定金利とインデックスを選択できます。
また、保険契約者は、固定口座とインデックス口座に割り当てられる割合も決めることができます。
選択したインデックスの値は月の初めに記録され、月末の値と比較されます。
その月の間にインデックスが増加した場合、利息は現金価値に追加されます。
インデックスの利益は、月次または年次ベースでポリシーに返金されます。
例えば
インデックスが6月の初めから6月の終わりまでに6%上昇した場合、6%に現金価値が掛けられます。
結果として生じる利息は、現金価値に追加されます。
一部のポリシーは、期間の変更の合計としてインデックスゲインを計算しますが、他のポリシーは、1か月の1日のゲインの平均を取ります。
インデックスが上がるのではなく下がる場合、利息は現金口座に貸方記入されません。
インデックスからの利益は、「参加率」(Participation Rate)と呼ばれるパーセンテージ率に基づいてポリシーにクレジットされます。
料金は保険会社が設定し、25%から100%以上の範囲で設定できます。
たとえば、利益が6%、参加率が50%、現在の現金価値の合計が$ 10,000の場合、現金価値に$ 300が追加されます(6%× 50%× $ 10,000 = $ 300)。
IULポリシーは通常、インデックスの利息を1年に1回または5年に1回のいずれかで現金の累積にクレジットします。
「IUL」のメリット
- 現金価値の累積:現金価値にクレジットされた金額は、税金繰延で増加します。現金価値は保険料を支払うことができ、保険契約者は自己負担保険料の支払いを減らすことができます。
- 柔軟性:保険契約者はインデックス付き口座でリスクを負う金額を管理し、死亡給付額は必要に応じて調整できます。ほとんどのIUL保険契約は、死亡給付保証から無失効保証まで、多数のオプションのライダーを提供しています。
- 死亡給付:この給付は一生涯であり、所得税や死亡税の対象ではなく、検認(Probate)を受ける必要もありません。
- リスクの軽減:ポリシーは株式市場に直接投資されないため、リスクが軽減されます。
- より簡単な分配:IUL保険契約の現金価値は、人の年齢に関係なく、ペナルティなしでいつでもアクセスできます。
- 無制限の拠出:IUL保険契約には、年間拠出に制限はありません。
「IUL」の注意点
- 累積率の上限:保険会社は、100%未満の最大参加率を設定する場合があります。
- 額面金額が多い場合にメリットがある:額面金額が小さい場合、通常のUL保険契約に比べて大きなメリットはありません。
- 株価指数に基づいていること:指数が下がった場合、現金価値に利息は入金されません(一部のポリシーでは、長期間にわたって低い保証率が提供されるものもあります)。
まとめ
死亡保障と貯蓄を兼ね備えたUniversal Life Insuranceの中でも、株式インデックスに連動した生命保険が「IUL」になります。
直接、株式に投資しないため、利息に上限がありますが、株式が下がっても、ほとんどマイナスになりません。
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