アメリカに住んでいて気になることの一つとして「相続」があります。
今回は、「アメリカの相続税」についてまとめました。
相続税は英語で「Estate Tax」です。
一口に相続税と言っても、アメリカの場合は、「連邦」(Federal)と「州」(State)の二つあります。
州の場合は、相続税の他に遺産税(Inheritance tax)もあります。
ほとんどの州で相続税や遺産税は無く、ある州の方が少ないです。
アメリカの場合、相続をする人(受け取る人)が納税義務者ではなく、亡くなった人が納税義務者になります。
アメリカの連邦相続税の基礎控除
相続税には基礎控除が設定されています。
基礎控除とは相続税の計算をする際に、相続する資産から引くことができるものです。
資産から基礎控除を引いたものに対して相続税がかかります。
連邦の相続税の2022年の基礎控除額は「$12.06 million」です。
日本円で「約13.8億円」(1ドル=115円で計算)
このように連邦の相続税は基礎控除が高く設定されています。
連邦相続税の税率は累進課税
12.06ミリオンドル(約13.8億円)以下の資産であれば、連邦の相続税はかかりませんが、それ以上の資産を持っている場合は、連邦税がかかります。
連邦相続税の税率は累進課税です。
2022年の税率はこちらです。
課税対象額 | 相続税率 |
$0 – $10,000 | 18% |
$10,001 – $20,000 | 20% |
$20,001 – $40,000 | 22% |
$40,001 – $60,000 | 24% |
$60,001 – $80,000 | 26% |
$80,001 – $100,000 | 28% |
$100,001 – $150,000 | 30% |
$150,001 – $250,000 | 32% |
$250,001- $500,000 | 34% |
$500,001 – $750,000 | 37% |
$750,001 – $1,000,000 | 39% |
$1,000,000.00 | 40% |
ハワイ州の場合は遺産税
私が住むハワイ州は連邦の相続税以外に州の遺産税(Inheritance tax)がかかります。
こちらも基礎控除があります。
ハワイ州の基礎控除額は$5.49million(約6.3億円)です。
税率は10%から20%です。
州によって、相続税または、遺産税がある場合もあるので、お住いの州で確認が必要です。
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