今回は「Annuity」についてまとめました。
「ソーシャルセキュリティ」(Social Security)と呼ばれる日本の国民年金に似た制度がアメリカにあります。
しかし、日本と同様にこれだけでは老後生活していくうえで豊かな生活は送ることが難しいです。
ソーシャルセキュリティでまかなえるのは、一般的に、リタイア後にかかる生活費の約40%をカバーするように作られています。
つまり、残りの約60%を自分たちで準備する必要があります。
老後に必要な資金の準備方法の1つとして挙げられるのが「Annuity」になります。
ここではAnnuityについてまとめています。
Annuityは、個人年金保険です。
つまり保険の商品です。
保険料を保険会社が運用し、リタイアした時に毎月、または毎年一定の金額が支払われます。
死ぬまでお金が受け取り続けられるものです。
契約者は、毎月の保険料または一括払いでAnnuityを購入します。
保険会社は、将来、指定された期間または年金受給者の残りの生涯にわたって支払います。
Annuityは主に退職(Retirement)の目的で使用され、個人が貯蓄を使い果たすリスクに対処します。
Annuityの仕組み
Annuityは、退職後の人々に安定したキャッシュフローを提供し、貯蓄を使い果たすことへの恐れを軽減するように設計されています。
今までの貯蓄だけでは生活水準を維持するのに十分ではない可能性がります。
そのため、これらの金融商品は、安定した保証された退職後の収入を望んでいる、年金受給者(annuitants)と呼ばれる人に適しています。
投資された現金は流動性がなく、引き出しペナルティの対象となるため、若い個人や流動性のある金融商品を使用する必要がある場合はお勧めしません。
Annuityは2つのフェーズと期間があります。
- 累積フェーズ
これは、Annuityに資金が提供され、年金が支給される前の期間です。年金に投資されたお金は、この段階で税金繰延ベースで増加します。 - 支給フェーズ
年金の支給が開始された後のフェーズです。
受け取り時期は2種類
Immediate AnnuityとDeferred Annuity
Immediate Annuity:
Annuityにお金を入金すると、すぐに受け取りが始まります。
Deferred Annuity:
一定期間、Annuityの中でお金を運用して増やしてから受け取りが始まります。
Deferred Annuityの種類(3種類)
Fixed Annuity:
利回りが固定されたAnnuityです。予め決められた支給額を受け取ります。
Variable Annuity:
保険料を自身で選んだ投資先で運用し、その結果によって支給額が決まります。
Index Annuity:
インデックス株式に連動したAnnuityです。株式市場が下がった場合でも元本とそれまでに得た利息は守られます。
Annuityの注意点
年金には通常、解約期間(Surrender Period)があります。
年金受給者(Annuitant)は、解約手数料または手数料を支払わずに、期間中に引き出しを行うことはできません。
つまり、途中でお金を引き出したり、解約しようとすると手数料がかかります。
そのため、この期間中に大規模なライフイベント(結婚式)などで多額の現金が必要な場合も出てくるので、Annuityへの支払い以外に、現金としてすぐ使える資産があるかを考える必要があります。
AnnuityとLife Insuranceの違い
生命保険は、早期死亡のリスクに対処するために購入されます。
一方、Annuityは長寿リスク、つまり長生きすることで貯蓄した資産を使い果たすリスクに対処するために購入されます。
Annuityがおすすめな人
Annuityは、安定かつ保証された退職後の収入を求める個人にとって適切な金融商品です。
Annuityは流動性がなく、引き出しペナルティの対象となるため、若い個人や流動性の資金が必要な場合はお勧めしません。
まとめ
リタイアする時の計画は、事前に準備することが重要ですが、各部門で、それぞれの専門家にアドバイスをもらうことも重要です。
最近ではLiving Benefitが付いた生命保険を利用して老後に備える方が増えています。
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